結論
Amazon Adsで「統合レポート」が一般公開された。Sponsored AdsとAmazon DSPなどのデータを1つのレポート環境で扱えるようになり、旧Sponsored AdsレポートとAmazon DSPレポートは2026年12月31日に廃止予定だ。定期レポートや外部集計を旧レポート前提で組んでいる場合は、早めに新環境で再現できるか確認しておきたい。
何が変わったのか
2026年6月8日、Amazon Adsは統合レポートの一般提供(GA)を開始した。Ads Consoleの左ナビ「効果測定とレポート > レポート」から入り、1つのレポートで次を横断できる。
- 複数のマネージャーアカウント・広告主アカウント
- 複数の広告プロダクト(Sponsored Ads / Amazon DSP)
- 複数の国
- 指標・ディメンション
従来は広告プロダクトごとのレポートを個別に取得し、必要に応じてデータを組み合わせて分析していた。統合レポートはそこを1画面にまとめる。Amazonは、レポート生成時間が「数時間から数分」に短縮されると説明している。
取得できる期間も広がった。日次・週次データは最大15か月、月次・年次・概要レベルは最大6年分まで遡れる。
機能面では、ベータ版のフィードバックを反映し、テンプレートギャラリー、単一アカウント向けの簡易ワークフロー、指標・ディメンション・アトリビューション手法の標準化、マネージドサービス利用者への対応が追加された。
誰に影響するのか
利用対象は、Ads ConsoleからAmazon Adsのレポートにアクセスする世界中のすべての広告主だ。特定のプランやDSP契約者に限らない。
つまり、日本で広告コンソールを使ってレポートを出している担当者であれば、ほぼ全員が対象になる。
日本で使えるのか
使える。Amazonの公式ページに対象地域として日本が明記されている(アジア太平洋:オーストラリア、インド、日本、中国、ニュージーランド、シンガポール)。ベータではなく一般提供なので、申請や順番待ちは不要だ。
今日やること
優先度が高いのは、旧レポートの棚卸しだ。2026年12月31日に廃止予定なのは次の2つ。
- Sponsored Ads reports(効果測定とレポート > Sponsored Ads reports)
- Amazon DSP reports(効果測定とレポート > Amazon DSP reports)
確認の順番は、こうなる。
- いま自分のアカウントで定期レポート・サブスクリプションを組んでいないか確認する
- 組んでいる場合、その内容(指標・ディメンション・配信頻度・宛先)をメモする
- 統合レポートで同じ内容を再現できるか試す
- 再現できたら、統合レポート側でスケジュールを組み直す
- 外部BIツールやスプレッドシートに旧レポートのCSVを取り込んでいる場合、列名やスキーマが変わる可能性を確認する
- 期限は2026年12月31日。 旧レポートは廃止予定で、その時点で旧画面は使えなくなる。
- Amazonは既存のスケジュール済みレポート向けに、自動移行ツールを提供予定としているが、執筆時点で具体的な提供日は示されていない。ツールを待つより、自分で再現確認したほうが早い。
- 指標・ディメンション・アトリビューション手法が標準化されている。移行時には旧レポートと同じ条件・指標で取得できているかを確認しておきたい。
- 年末直前に移行確認を残さず、定期レポートを利用している場合は早めに新環境で再現できるか確認しておきたい。
- Amazon Ads「統合レポートによるキャンペーン分析の効率化が一般公開開始」(2026年6月8日)
- ※対象地域・利用対象者・旧レポート終了予定日は上記公式ページの記載に基づく。本文の解釈・実務上の推奨はunipeaceによる。旧レポートの終了後の挙動のうち、公式に明記されていない点は断定していない。
手動でレポートをダウンロードしているだけなら、慌てる必要はない。影響が大きいのは、定期レポートや外部集計を旧レポート前提で組んでいるケースだ。
注意点
公式出典
(取得日:2026年9月14日)