Shopeeのインドネシアのサイトが、2026年9月21日から危険物の申告を厳しく運用する。 対象として挙げられているのは、液体、電池、加圧ガス、磁石、爆発物、可燃物だ。申告せずに禁止商品を出品すると、7日以内に1〜2点の減点と商品リンクの削除が科される。悪質な違反と判断されれば3〜6点の減点で、アカウントの制限や停止に届く可能性がある。
危険物という言葉から、化学薬品や可燃性スプレーを思い浮かべる人は多い。だが実務で止まるのはもっと地味な商品だ。磁石を使ったスマホホルダー、マグネット式の充電ケーブル、モバイルバッテリー、電池入りの玩具、ワイヤレスイヤホン。 どれも普通の消費財だが、航空輸送では危険物として扱われる。インドネシアでShopeeに出品しているなら、9月21日を待たずに自社の商品を洗い直す必要がある。
結論
- 2026年9月21日から、Shopeeインドネシアは危険物申告を厳格化。無申告は7日以内に1〜2点の減点とリンク削除。
- まずは今週、電池・磁石入りの商品を1つ選び、仕様書、申告欄、リンクの順に確かめる。
- 危険物かは商品名ではなく磁束密度・Wh数・引火点で決まり、セット商品の一部の電池も対象になる。
まずやること
- 電池・磁石入りの商品を、商品一覧から書き出す
- 仕様書の有無を、商品ごとに○×で記録する
- 判断がつかない商品は、今日から非表示にする
- OEM先(製造を委託している会社)に書類を依頼する
何が変わったか
9月21日から、危険物申告のルールがこれまでより厳しく運用される。告知の書き方からは、新しい制度が始まるのではなく、すでにある申告の運用が厳しくなると読める。出品時に出した申告が実際の商品と食い違えば、その時点で違反になる。
対象は液体、電池、加圧ガス、磁石、爆発物、可燃物などだ。申告の有無だけでなく、申告の中身が商品と一致しているかを見られると考えておくほうが安全だ。申告と商品をどう突き合わせるかの具体的な方法は、告知からは読み取れない。当社では原文を確認できていないため、細目はセラーセンターの通知で見てほしい。
磁石と電池は、普通の商品のまま危険物になる
危険物かどうかは、商品のカテゴリー名では決まらない。商品の仕様で決まる。 磁石は磁束密度、電池は種類とWh数、液体は引火点。この3つが判断の材料になる。
磁束密度は、どれくらい強い磁力を出すかを表す値だ。電池のWh(ワットアワー)は、蓄えられる電気の量を表す。Whは電圧(V)と容量(Ah)の積で出る。 液体の引火点は、火を近づけたときに燃え始める温度を指す。
| 品目 | 判断に使う仕様 | そろえる書類 | 確認できていないこと |
|---|---|---|---|
| 磁石 | 磁束密度 | 磁石の仕様書 | どの値から危険物になるか |
| 電池 | 種類とWh数 | MSDS/SDS、UN38.3試験報告書 | Whの上限と対象外の条件 |
| 液体 | 引火点 | MSDS/SDS | 少量の試供品が除かれるか |
見落としやすいのは、商品の一部にしか入っていない場合だ。セット商品の1点だけが電池入り、付属品として同梱した電池、取り替え用の予備電池。どれも本体と同じ荷物に入る。本体だけを見て「危険物ではない」と判断すると、この部分で外す。
「危険物ではない」と決めているのは誰か
自社商品が危険物に当たるかを、社内の感覚で決めていないか。判断の根拠になるのは仕様であり、カテゴリー名ではない。 そして、OEM先から仕様書を取り寄せていない場合、そもそも判断できる状態にない。
書類は大きく2つだ。MSDS/SDS(化学物質の安全データシート)と、電池のUN38.3試験報告書(国連が定めた輸送試験の記録)。どちらも自社で作るものではなく、メーカーやOEM先が発行する。 手元にないなら、出品を止めるか、取り寄せを待つかの二択になる。
担当は分けたほうが早い。商品企画が仕様を確認し、調達がOEM先へ書類を依頼する。出品運用が申告欄を直し、物流が航空便に載せられるかを見る。1人で全部やろうとすると、確認が商品の数だけ積み上がる。
違反したときの減点とリンク削除
| 違反の内容 | 減点 | 商品リンク | アカウント |
|---|---|---|---|
| 申告せずに禁止商品を出品 | 7日以内に1〜2点 | 削除 | 告知に記載なし |
| 悪質な違反 | 3〜6点 | 告知に記載なし | 制限・停止の可能性 |
点数は1件ずつ付き、累積で効く。 たとえば1〜2点の違反が3件重なれば、単純計算で3〜6点になる。これは悪質な違反と同じ点数帯だ。複数のSKU(商品ごとの管理番号)が同じ理由で一斉に引っかかると、短期間で停止の水準に届く。 1件ずつは軽微でも、累積は待ってくれない。
9月21日までにやる3つの手順
確認の順番
- 01電池・磁石入りの商品を洗い出す商品名ではなく仕様で拾う。
- 02仕様書の有無を1件ずつ記録するMSDS/SDSとUN38.3の2点。
- 03申告欄と仕様書を突き合わせる出品中の商品から直す。
この3つは、告知でも「やっておくこと」として挙げられている。洗い出し、書類、申告欄。 順番を変えると、書類がない商品を先に直すことになり、あとで戻す手間が出る。書類待ちの商品はいったん非表示にして、間に合わせの申告で出さない。
インドネシアの話が他市場にも効く
同じ3点は、他の国や他のプラットフォームでも求められる。インドネシアの告知をきっかけに書類をそろえておけば、他市場でもそのまま使える。 ただし、書類の中身は共通でも、提出先と様式は市場ごとに確かめる必要がある。
一度そろえた仕様書は、出品先が増えても効く資産になる。逆に、書類がないまま市場を増やすと、同じ調査を市場の数だけやり直すことになる。手順をまとめておきたい場合は、越境ECの出品前チェックリストに沿って並べると抜けが出にくい。
危険物申告は、商品の知識ではなく書類の管理の問題だ。 商品の中身を説明できる書類が手元にあるかどうかで、9月21日以降に出品を続けられるかが決まる。仕様を理解していても、書類がなければ申告は埋められない。
だから今週、1つの商品だけでいいので、仕様書、申告欄、リンクの順に確かめてほしい。 1件通せば、同じ手順を残りの商品に広げられる。全部を一度にやろうとすると、書類待ちの商品が積み上がって止まる。
よくある質問
Shopeeインドネシアの危険物申告の厳格化はいつから?
2026年9月21日から。新しい制度ではなく、すでにある危険物申告の運用が厳しくなる。
申告せずに出品すると、どうなる?
7日以内に1〜2点の減点と商品リンクの削除。悪質な違反は3〜6点で、制限や停止の可能性がある。
磁石や電池を含む商品は、まず何をすればいい?
商品を洗い出し、磁石は磁束密度、電池はWh数とMSDS/SDS・UN38.3の有無を記録する。書類がなければ非表示にする。
まとめ:今週やること
今週やること
- 01電池・磁石入りの商品を一覧にする商品名ではなく仕様で拾う。
- 02仕様書と申告欄を突き合わせる出品中の商品から直す。
- 03書類がない商品を非表示にする9月21日まで新たに出さない。
- 04OEM先に書類を依頼する発行まで時間がかかる。
- 05そろった書類を他市場に流用する提出先と様式だけ確認する。
※数字の出典:https://unipeace.jp/reading-cross-border-news/