2026年9月12日

2026年4月のAmazon手数料改定、広告予算の考え方はこう見直す

Amazon広告

2026年4月、Amazonの販売手数料とFBA配送代行手数料が改定されました。「値上げ」と「値下げ」が同時に起きる内容で、単純に負担増と決めつけると判断を誤ります。ここでは改定の中身と、広告運用への影響の考え方を整理します。

+0.4%販売手数料の引き上げ幅(1点750円超の商品)
-38円FBA配送代行手数料の平均引き下げ額
20円365日超の長期在庫にかかる月額最低料金
2026年4月改定の主な変更点。金額はいずれも商品1点あたり。

何が変わったのか

販売手数料は一律 +0.4%

商品1点あたりの売上が750円を超える場合、全カテゴリーで販売手数料率が0.4ポイント引き上げられました。既存の手数料率に上乗せされる仕組みのため、たとえば手数料率8%のカテゴリーは8.4%になります。

FBA配送代行手数料は一部引き下げ

標準サイズのうち20〜80cm・5kg以下の商品を中心に、FBA配送代行手数料が1個あたり平均38円引き下げられています。下げ幅は価格帯によって異なり、1,000円を境に幅が変わります。

長期在庫保管の最低料金が新設

365日を超えて保管されている在庫には、1点あたり月額20円の最低料金が新たに設定されました。回転の遅い在庫を抱えている場合は影響を受けます。

適用のタイミングに注意

広告運用への影響の考え方

配送代行手数料の引き下げと販売手数料の値上げは相殺関係にあるため、有利になるか不利になるかはSKUのサイズ・価格帯によって変わります。一律で「値上げされた」と捉えて広告費を機械的に削るのではなく、まずはSKU単位で利益率への影響を試算することが先です。

そのうえで、ACOS(広告費÷広告経由売上)だけを見て判断するのではなく、手数料変更後の実際の利益率をふまえたTACOS(広告費÷総売上)ベースで、どこまで広告費をかけられるかの上限を引き直す必要があります。手数料が上がった分だけ、許容できるACOSの天井は下がります。

手数料改定後に踏むべき見直しの順番

  1. 01SKU別に利益率を再計算するサイズと価格帯によって値上げと値下げの相殺結果が変わるため、まず1点あたりの利益額を出し直します。
  2. 02許容ACOSの上限を引き直す利益率が下がったSKUは、広告費をかけられる天井も同じだけ下がります。
  3. 03入札上限と予算に反映する机上で引き直した上限を、実際の入札設定とキャンペーン予算まで落とし込みます。
  4. 04長期在庫の処理方針を決める365日を超える在庫は値下げ・セット販売・返送のいずれかを選びます。

当社では、こうした手数料改定のタイミングで既存アカウントのSKU別利益率を洗い出し、広告の入札上限を引き直すご相談を承っています。お問い合わせはこちら

参考:Amazon出品サービスフォーラム「2026年フルフィルメント by Amazon手数料および販売手数料の改定」

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