セット販売(Product Bundles)で客単価を上げているセラーにとって、梱包の要件が変わるかどうかは在庫の組み方そのものに関わります。この件について中国の越境EC専門メディア「雨果跨境」が報じた内容と、当社で裏付けを取れた範囲を分けて整理します。
報道された内容
雨果跨境は2026年9月11日付で、Amazonがセラープラットフォームに通知を出し、2027年1月11日から、単一ASINとして出品されるバンドルの大半について製造元またはブランドによる梱包が必須になる、と報じています。例外として、ブランドオーナーの授権書がある再梱包、ギフト分類とカメラ分類、バーチャルバンドルツールで作成したものなどが挙げられていました。
確認できたのはこちらの規約
一方で、実際に確認できたのは2024年10月14日施行の規約です。米国ストアの食品・ペット用品・ベビー用品・ヘルス&ビューティーといった消耗品カテゴリーを対象に、バンドルは原則として製造元が作成・提供したものに限られ、製造元はバンドル内の全商品のブランドオーナーである必要があるとされました。
2024年規約で禁止された組み方
- 01異なるメーカーの商品を混ぜる同じ小包に別会社製造の商品をまとめることはできません。
- 02Generic や自社ブランド名で出すバンドルを「Generic」やセラー自身のブランドとして出品することはできません。
- 03同一ブランドでも再梱包して別構成にする例えばドリトス2袋とチートス1袋を自分で詰め合わせる組み方は、どちらも同じ製造元の商品であっても認められません。
- 04食品と日用品を混ぜるスナックとペーパータオルや調理器具を組み合わせることもできません。
例外は2つ確認できています。1つはブランドオーナーからの授権書(LOA)がある場合で、同一ブランドの商品に限り再構成・再梱包が認められます。もう1つはギフトバスケット分類で、贈答に適した形でまとめられている限り複数ブランドの商品を含められます。
執行のタイミング
この2024年規約は新規バンドルには即日適用され、既存の非準拠バンドルへの執行は2025年1月1日から始まりました。Amazonは出品停止の30日前にメールとアカウント健全性ダッシュボードで通知するとしていましたが、運用のばらつきが指摘されており、警告なく停止された例も報告されています。
実務としてどうするか
報道された2027年の変更が事実かどうかに関わらず、やるべきことは変わりません。自社の単一ASINバンドルが、製造元の梱包そのままか、授権書に裏づけられた再梱包か、どちらでもないかを棚卸ししておくことです。どちらでもないものが残っているなら、それは現行の2024年規約の時点で既にリスクを抱えています。
参考:SupplierWiki「Amazon’s New Product Bundling Policy」、雨果跨境(2026年9月11日、未検証の報道)