2026年9月13日

AmazonのIPI(在庫パフォーマンス指標)を400以上で保つための実務

Amazon運用

FBAの保管制限は、売上の大きさではなく在庫の使い方で決まります。判定に使われるのがIPI(在庫パフォーマンス指標)で、しきい値を下回ると翌四半期の納品計画そのものが崩れます。ここでは指標の読み方と、下がったときに何から手を付けるかを整理します。

IPIは「売れた量」ではなく「在庫の使い方」を見ている

IPIはFBA在庫をどれだけ効率よく回せているかを示す複合指標で、2018年に導入されました。スコアは毎週月曜に更新され、セラーセントラルの「在庫」→「在庫管理」→「パフォーマンス」から確認できます。評価には在庫あり率、余剰在庫、保留在庫、セルスルー率などが使われます。つまり売上が伸びていても、在庫を積みすぎれば下がります。

400現在のしきい値の目安
500以上余裕を持たせたい水準
毎週月曜スコアが更新される日
しきい値は固定ではありません。導入時は350、2020年に500へ引き上げられ、2021年に400へ戻っています。Amazonは倉庫の空き状況に応じて変更する権利を留保しているため、ぎりぎりを狙わず上振れを持たせるのが現実的です。

見落としやすいのは「評価されるタイミング」

判定は常時ではなく、四半期末の6週間のうち2つの時点で行われます。その両方でしきい値を下回った場合に、翌四半期の保管制限が適用されます。逆に言えば、どちらか一方の時点で上回っていれば制限は回避できます。

下がったときに手を付ける順番

IPIを戻すための優先順位

  1. 01余剰在庫を特定する在庫管理の余剰在庫の項目から、保管日数が長く回転していないSKUを先に洗い出します。
  2. 02値下げか返送かをSKU単位で決める値下げで回すか、返送・廃棄で切るかを判断します。基準は今後かかる保管費と残っている粗利の比較です。
  3. 03売れ筋の欠品を止める在庫あり率はスコアに直接効くため、回転しているSKUの在庫切れは最優先で解消します。
  4. 04納品量を回転日数から逆算する過去の販売実績から回転日数を出し、それに見合う量だけ納品する運用へ切り替えます。

在庫を絞りすぎても罰則がある

2024年4月1日から、過去90日と過去30日の在庫日数がいずれも28日を下回る場合に「低在庫レベル手数料」が発生するようになりました。IPIを上げようと在庫を薄くしすぎると、今度はこの手数料に当たります。なおFBA新規セレクションの対象商品は、最初の在庫受領日から180日間は免除されます。

在庫は多すぎても少なすぎてもコストになる設計問題です。IPIだけを追うのではなく、保管費・低在庫レベル手数料・欠品による機会損失の3つを同じ表に並べて、SKUごとに最適な在庫水準を決めるのが実務的な進め方になります。

当社では自社ブランドをFBAで運用しているため、この判断を日常的に行っています。既存アカウントの在庫構成の見直しについてはお問い合わせからご相談ください。

参考:Amazon IPI Score: How to Improve It and Why It Matters/しきい値や手数料の最新条件はセラーセントラルの公式ヘルプをご確認ください。

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