2026年9月11日

Q4のFBA手数料をSKU別に試算する。繁忙期とサーチャージを1枚の表に

Amazon運用

Q4のFBAは、手数料が3層で重なる。 通常のFBA手数料に、繁忙期手数料(平均+0.32ドル)が乗り、さらに燃料・物流系のサーチャージ3.5%がかかる。合計で1個あたりいくら引かれるかを、先に把握しておく必要がある。

制度のニュースは別記事で整理した。ここでは自社のSKUに当てはめて試算する手順に絞る。値上げするか、広告を抑えるかを決めるのは、この表を作った後だ。

結論

  • 通常のFBA手数料に、繁忙期手数料の平均+0.32ドルとサーチャージ3.5%が重なる。
  • 1個あたりの手数料が4.00ドルの商品では、合計が4.47ドルになり約0.47ドル増える。
  • 同じ増加額でも売価に対する重みは違う。低単価で重量のあるSKUほど、粗利の下がり方が大きい。

まずやること

  1. 対象期間(10月15日〜1月14日)の出荷予定SKUを並べる
  2. 通常FBA手数料に、繁忙期手数料を足す
  3. 合計にサーチャージ3.5%を掛ける
  4. SKU別の粗利が何%下がるかを出す
10月15日繁忙期手数料の開始
1月14日繁忙期手数料の終了
+0.32ドル繁忙期手数料の平均上乗せ
3.5%燃料・物流系サーチャージ
Amazon Seller Centralの案内(2026年)より。

3層の構造

層が分かれていること自体が、見落としの原因になる。 合計だけを見ると、どこが上がったのか分からない。

層内容効き方
通常手数料サイズ・重量で決まる年間を通じて同じ
繁忙期手数料10月15日〜1月14日平均+0.32ドル
サーチャージ燃料・物流系3.5%手数料全体に乗る

サーチャージは手数料の「上」に乗る。 繁忙期手数料を含めた額に対して3.5%がかかるため、単純に足すより少し大きくなる。ここを掛け忘れると、試算が甘くなる。

計算例

1個あたりの手数料が4.00ドルの商品で考える。

  • 通常手数料:4.00ドル
  • 繁忙期手数料:+0.32ドル → 4.32ドル
  • サーチャージ3.5%:+0.15ドル → 4.47ドル

1個あたり約0.47ドルの増加になる。月に1,000個売るなら、単純計算で月470ドル。売価2,000円の商品なら、粗利の数%が消える計算だ。

同じ増加額でも、売価に対する重みは違う。 売価1,000円で手数料350円の商品なら、45円の増加は売価の4.5%になる。売価5,000円で手数料500円の商品なら、増加は1%未満だ。低単価のSKUほど、先に手を打つ必要がある。

表の作り方

列は7つあれば足りる。SKU・売価・通常手数料・繁忙期加算・サーチャージ・販売手数料・粗利。

粗利の列は、手数料を引いた後の金額で計算する。 売価から原価と手数料を引いた残りが、広告に使える上限になる。Q4は広告費も上がりやすいので、この列がそのまま判断材料になる。

値上げか、広告抑制か

粗利の下がり方は、SKUによって違う。低単価で重量のある商品ほど、影響が大きい。

判断は3つに分かれる。値上げで吸収する、広告を抑えて利益を守る、Q4の販売を絞る。 どれを選ぶかは、そのSKUの在庫回転と競合の価格帯で決まる。在庫が余っているSKUは、値上げより回転を優先したほうがいい。

注意点

サーチャージの解除時期は、Amazonの案内に明示されていない。「いつまで続くか」を前提に価格を決めないほうが安全だ。解除されれば利益が戻るが、戻らなくても成立する価格にしておく。

対象はFBAの出荷だけではない。 Remote Fulfillment(メキシコ・カナダ向けの配送)やMCF(他チャネルの注文をFBA在庫から送る仕組み)も対象になる。他チャネルの採算を別の表で管理している場合は、そこも同じように直す。

保管コストもQ4は上がる。手数料と保管費を同じ表に入れておくと、SKUごとの採算が一度で見える。 詳しくは保管コストの記事で整理している。

よくある質問

繁忙期手数料はいつからいつまでですか?

10月15日から1月14日までです。この期間は通常手数料に繁忙期手数料が上乗せされます。

サーチャージは繁忙期手数料に、さらに掛かりますか?

はい。繁忙期手数料を含めた手数料全体に3.5%が掛かるため、単純に足すより少し大きくなります。

1個あたりどれくらい手数料が増えますか?

手数料4.00ドルの商品なら、1個あたりの増加は約0.47ドルで、合計は4.47ドルになります。

手数料の全体像はFBAとは何か、自前の採算表の作り方はFBAの料金シミュレーションを参照。

まとめ:今週やること

Q4の手数料試算の順番

  1. 01対象SKUを並べる10月15日〜1月14日出荷分
  2. 023層を足す通常+繁忙期+サーチャージ
  3. 03SKU別の粗利を出す手数料を引いた後で
  4. 04判断を決める値上げ・広告抑制・絞る
  5. 05解除時期を前提にしない戻らなくても成立する価格

Q4の価格と広告予算の設計は、サービスページで相談できます。

※数字の出典:https://sellercentral.amazon.com/help

株式会社unipeace

越境ECとAmazon広告運用に特化したコンサルティングパートナー。記事は一次情報をもとに、実務で使える形にまとめています。

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