2026年10月28日

HSコードとは。調べ方と、関税計算までの4ステップ

越境EC

HSコードとは、商品を国際的に分類する番号。世界共通の部分が6桁で、そこに各国が桁を足して使う(日本では統計品目番号として9桁)。この番号で関税率が決まるので、輸出・輸入の実務では避けて通れない。

間違えると実害が出る。税率が変わって利益が飛ぶ、通関で止まる、後から追徴される。「だいたい合っていそう」で進めないのが鉄則だ。

結論

  1. HSコードは商品を分類する国際的な番号。世界共通6桁+各国の桁(日本は9桁)。
  2. 調べ方は税関の品目表で探す → 候補を絞る → 税関に確認するの3段階。
  3. 関税は課税価格(商品代+送料+保険)× 関税率。HSコードが違えば税率も変わる。

まずやること

  1. 商品の素材と用途を書き出す(何でできていて、何に使うか)
  2. 税関の品目表で候補のHSコードを探す
  3. 候補を2〜3個に絞る(似た分類が複数ある)
  4. 迷ったら税関の相談窓口で確認する
6桁世界共通の部分
9桁日本の統計品目番号
2〜3個絞り込む候補の数
課税価格商品代+送料+保険(CIF)
HSコードの基本。桁数や品目表の構成は国で異なるため、輸出先・輸入元の税関の情報で確認する。

HSコードで何が決まるか

1つの番号で、3つのことが決まる。

  • 関税率:品目ごとに税率が違う。同じ商品でも分類が変われば税率が変わる
  • 通関の手続き:必要な書類や許可が変わる(食品・化粧品・電池など)
  • 統計:輸出入の統計はHSコードで集計される

一番影響が大きいのは関税率。利益率の低い商品ほど、数%の違いが致命傷になる。

桁の意味

6桁までは国際共通で、それ以降は国が決める。

桁意味
上2桁類(おおまかな分類)
上4桁項(もう少し細かい)
上6桁号(国際共通の細分類)
7桁以降各国の細分(日本は9桁)

「6桁で合っていれば大丈夫」ではない。輸入する国では、その国の桁まで確定させる必要がある。

調べ方の3ステップ

闇雲に検索しない。順番に絞る。

HSコードを調べる手順

  1. 01素材と用途を書き出す何でできていて何に使うか
  2. 02品目表で候補を探す税関の品目表・関税率表
  3. 03候補を2〜3個に絞る似た分類を比較
  4. 04税関に確認する電話相談・事前教示
  5. 05書類に反映するインボイス・通関書類

4番目が重要。税関には「事前教示」という制度があり、貨物が来る前に分類を確認できる。判断が割れる商品は、事前に確認しておくと後で揉めない。

関税の計算

関税は「課税価格 × 関税率」で計算する。

課税価格(CIF)= 商品代金 + 国際送料 + 保険料
関税 = 課税価格 × 関税率(HSコードで決まる)

見落としやすいのは「送料と保険料も課税対象」という点。商品代金だけで計算すると、実際の請求額とずれる。

輸入する場合は、関税に加えて現地の税(消費税・VAT・売上税)もかかる。関税だけを見て価格を決めると赤字になる。

よくある間違い

「似た商品のコードをそのまま使う」:素材が違うと分類が変わる。同じ形でも、材質で番号が違うことが多い。

「6桁で止める」:輸入する国では、その国の桁まで確定させる必要がある。

「通関業者に丸投げする」:業者は確認するが、最終的な責任は輸出者・輸入者にある。商品を知っているのは自分なので、候補を出した上で相談するのが早い。

よくある質問

HSコードとは何ですか?
商品を国際的に分類する番号です。世界共通の6桁に、各国が桁を足して使います(日本は9桁)。

HSコードはどうやって調べますか?
税関の品目表で候補を探し、2〜3個に絞ってから税関の相談窓口で確認します。判断が割れる商品は事前教示を使います。

関税はどう計算しますか?
課税価格(商品代+送料+保険)に関税率を掛けます。関税率はHSコードで決まります。

関税の計算方法(送料・消費税まで)は関税の計算方法にまとめた。

Amazon運用の全体像と読む順番はAmazon運用の教科書にまとめた。

税率を入れて計算するなら関税計算シート(無料)が早い。

分類を間違えた場合のリスクは輸入者(IOR)の要件とあわせて確認したい。

まとめ:今週やること

HSコードを確定させる手順

  1. 01素材と用途を書き出す材質・用途・仕様
  2. 02品目表で候補を探す税関の品目表
  3. 032〜3個に絞る似た分類を比較
  4. 04税関に確認する事前教示も使う
  5. 05関税込みで価格を計算するCIF×関税率+現地の税

越境ECの全体像は越境ECとは何か、EUの関税の変更(3ユーロ=約500円の課金単位)はEU3ユーロ関税にまとめた。サービスページでも相談できます。

株式会社unipeace

越境ECとAmazon広告運用に特化したコンサルティングパートナー。記事は一次情報をもとに、実務で使える形にまとめています。

会社概要を見る →

アカウントの現状、見てみませんか。

記事の内容について「自社の場合はどうなるか」が気になった方は、お気軽にご相談ください。現状を伺ったうえでご提案します。

お問い合わせはこちら