HSコードとは、商品を国際的に分類する番号。世界共通の部分が6桁で、そこに各国が桁を足して使う(日本では統計品目番号として9桁)。この番号で関税率が決まるので、輸出・輸入の実務では避けて通れない。
間違えると実害が出る。税率が変わって利益が飛ぶ、通関で止まる、後から追徴される。「だいたい合っていそう」で進めないのが鉄則だ。
結論
- HSコードは商品を分類する国際的な番号。世界共通6桁+各国の桁(日本は9桁)。
- 調べ方は税関の品目表で探す → 候補を絞る → 税関に確認するの3段階。
- 関税は課税価格(商品代+送料+保険)× 関税率。HSコードが違えば税率も変わる。
まずやること
- 商品の素材と用途を書き出す(何でできていて、何に使うか)
- 税関の品目表で候補のHSコードを探す
- 候補を2〜3個に絞る(似た分類が複数ある)
- 迷ったら税関の相談窓口で確認する
HSコードで何が決まるか
1つの番号で、3つのことが決まる。
- 関税率:品目ごとに税率が違う。同じ商品でも分類が変われば税率が変わる
- 通関の手続き:必要な書類や許可が変わる(食品・化粧品・電池など)
- 統計:輸出入の統計はHSコードで集計される
一番影響が大きいのは関税率。利益率の低い商品ほど、数%の違いが致命傷になる。
桁の意味
6桁までは国際共通で、それ以降は国が決める。
| 桁 | 意味 |
|---|---|
| 上2桁 | 類(おおまかな分類) |
| 上4桁 | 項(もう少し細かい) |
| 上6桁 | 号(国際共通の細分類) |
| 7桁以降 | 各国の細分(日本は9桁) |
「6桁で合っていれば大丈夫」ではない。輸入する国では、その国の桁まで確定させる必要がある。
調べ方の3ステップ
闇雲に検索しない。順番に絞る。
HSコードを調べる手順
- 01素材と用途を書き出す何でできていて何に使うか
- 02品目表で候補を探す税関の品目表・関税率表
- 03候補を2〜3個に絞る似た分類を比較
- 04税関に確認する電話相談・事前教示
- 05書類に反映するインボイス・通関書類
4番目が重要。税関には「事前教示」という制度があり、貨物が来る前に分類を確認できる。判断が割れる商品は、事前に確認しておくと後で揉めない。
関税の計算
関税は「課税価格 × 関税率」で計算する。
課税価格(CIF)= 商品代金 + 国際送料 + 保険料
関税 = 課税価格 × 関税率(HSコードで決まる)見落としやすいのは「送料と保険料も課税対象」という点。商品代金だけで計算すると、実際の請求額とずれる。
輸入する場合は、関税に加えて現地の税(消費税・VAT・売上税)もかかる。関税だけを見て価格を決めると赤字になる。
よくある間違い
「似た商品のコードをそのまま使う」:素材が違うと分類が変わる。同じ形でも、材質で番号が違うことが多い。
「6桁で止める」:輸入する国では、その国の桁まで確定させる必要がある。
「通関業者に丸投げする」:業者は確認するが、最終的な責任は輸出者・輸入者にある。商品を知っているのは自分なので、候補を出した上で相談するのが早い。
よくある質問
HSコードとは何ですか?
商品を国際的に分類する番号です。世界共通の6桁に、各国が桁を足して使います(日本は9桁)。
HSコードはどうやって調べますか?
税関の品目表で候補を探し、2〜3個に絞ってから税関の相談窓口で確認します。判断が割れる商品は事前教示を使います。
関税はどう計算しますか?
課税価格(商品代+送料+保険)に関税率を掛けます。関税率はHSコードで決まります。
関税の計算方法(送料・消費税まで)は関税の計算方法にまとめた。
Amazon運用の全体像と読む順番はAmazon運用の教科書にまとめた。
税率を入れて計算するなら関税計算シート(無料)が早い。
分類を間違えた場合のリスクは輸入者(IOR)の要件とあわせて確認したい。
まとめ:今週やること
HSコードを確定させる手順
- 01素材と用途を書き出す材質・用途・仕様
- 02品目表で候補を探す税関の品目表
- 032〜3個に絞る似た分類を比較
- 04税関に確認する事前教示も使う
- 05関税込みで価格を計算するCIF×関税率+現地の税
越境ECの全体像は越境ECとは何か、EUの関税の変更(3ユーロ=約500円の課金単位)はEU3ユーロ関税にまとめた。サービスページでも相談できます。