2026年12月18日から、米国Amazon.comで自分で発送する出品者(FBM)は、返品の前払いラベルを自分で用意しなければならなくなる。 ラベルは返品管理(Manage Returns)の画面から出す必要があり、買い手とのメッセージに添付して渡す方法は要件を満たさない、とAmazonは案内している。
影響を受けるのは、米国で自分で在庫を持ち、自分で送っている人だ。FBAに預けている商品の返品は対象外と読める。米国向けに日本から直送している人や、海外倉庫から自分で送っている人は対象に入る。自分の商品が対象かを先に確かめ、次にラベルの出し方を決める。 開始日は年末の延長返品の期間と重なるので、繁忙期の返品処理がそのまま試される。
結論
- 2026年12月18日から、米国で自分で発送する出品者は返品の前払いラベルを用意し、返品管理の画面から出す。
- まず返品管理の画面を開き、「ラベル待ち」で絞り込んで、年末に備えて対象件数を数える。
- メッセージ添付で渡したラベルは要件を満たさない。ラベル代金を差し引けるかは公式文面では読み取れない。
まずやること
- 返品管理の画面を開き、「ラベル待ち」で絞り込む
- 自分で発送している商品が対象かを、ヘルプで確認する
- ラベルをどこで買うか(Amazon経由か、自前の配送業者か)を決める
- 買い手都合の返品で送料を差し引くか、社内のルールを決める
何が変わったか
変わるのは、返品ラベルを「誰が用意するか」と「どこから渡すか」の2点だ。12月18日以降は、出品者が前払いのラベルを用意し、返品管理の画面から出すことになる。買い手に買ってもらう運用や、メッセージで送る運用は通らない。
Amazonの注記は明確で、メッセージやほかの経路で共有したラベルは要件を満たさないと書かれている。
| 項目 | これまで | 12月18日から |
|---|---|---|
| ラベルを用意する人 | 買い手が買う場合もあった | 出品者が用意する |
| 渡し方 | メッセージ添付も多かった | 返品管理の画面から出す |
| 対象 | 米国で自分で発送する出品者 | 同じ |
| 開始日 | ― | 2026年12月18日 |
すでに前払いラベルを出している出品者も多く、現地では「以前から方針ではないか」という声もある。新しいのは、「買い手が自分で買う」逃げ道がなくなることだと読める。
なぜ今この変更なのか
Amazonは理由を詳しく説明していない。ただし2026年は、自分で発送する人の「約束」が数字で管理される方向に動いた年だ。日本では10月20日から、発送までの日数をAmazonが自動で決めるようになった。11月9日からは「約束した日までに97%以上届ける」ことが求められる(関連記事)。
返品も同じ流れにある。ラベル発行を画面に集めれば、返品の日数と費用をAmazon側が数字で持てる。返品の「速さ」と「費用」が見える形になるという見方がある。
実務で確認すること
最初に見るのは返品管理の画面だ。「ラベル待ち(Pending Label)」で絞り込むと、ラベルを出す必要がある返品だけが残る。 ここを1日1回見る習慣を作れば、返品の滞留は防げる。
次に、ラベルをどこで買うかを決める。Amazonの配送サービスか、自前の配送業者かで、費用も手間も変わる。買い手に請求するのか、自社で持つのかを先に決めないと、12月の返品で判断がぶれる。
最後に、適用の起点を確認する。注文日か返品の申請日かで扱いが変わる可能性がある。公式文面からは読み取れないので、開始前にヘルプで確かめたい。今回の案内は米国向けで、日本でも同じ運用になるかは次のアナウンスを待つ。
今回の変更で増えるのは、ラベルを出す手間そのものより、返品1件あたりの費用を自分で決める責任だ。 これまでは買い手が負担する場合もあった送料が、出品者の判断に寄ってくる。返品のたびに判断がぶれると、費用は静かに膨らむ。
だから12月18日より前に、返品管理の画面を開いて「ラベル待ち」を一度出しておく。 そこで出てきた件数に1件あたりの送料を掛ければ、年末の返品コストの見当がつく。数字が出てから、値段や広告の予算を直せばいい。
よくある質問
返品ラベルはいつから誰が用意するのか?
2026年12月18日から、米国Amazon.comで自分で発送する出品者が前払いラベルを用意する。渡すのは返品管理の画面からだ。
メッセージでラベルを送ってもいいのか?
メッセージやほかの経路で共有したラベルは要件を満たさない。返品管理の画面から出す必要がある。
FBAの商品も対象になるのか?
FBAに預けている商品の返品は対象外と読める。対象は、米国で自分で在庫を持ち、自分で送っている人だ。
まとめ:今週やること
12月18日までに済ませる順番
- 01対象かを確認する自分で発送している商品があるか
- 02ラベル待ちを出す返品管理でPending Labelを絞り込む
- 03発行元を決めるAmazon経由か、自前の配送業者か
- 04送料の負担を決める買い手に請求するか、自社で持つか
- 05費用を試算する返品件数×送料で年末のコストを出す
返品コストの試算と合わせて、米国での販売設計や広告の予算配分を見直したい場合は、サービスページで相談できます。
※数字の出典:https://sellercentral.amazon.com/help/hub/reference/external/G201711740