2026年10月28日

Amazon欧州の配送料、11月2日から燃料・物流サーチャージ2%。1点0.02ユーロ増を試算

越境EC

Amazonは2026年10月19日、欧州10カ国で、FBA(Amazonに在庫を預けて配送を代行してもらう仕組み)の燃料・物流サーチャージを11月2日から2%に引き上げると告知した。 現在は1.5%で、0.5ポイントの増加だ。配送代行の手数料に対してかけ、販売価格にはかけない。

影響を受けるのは、欧州のAmazon倉庫から商品を送っている出品者だ。 自社倉庫から送る人(FBM)ではなく、FBAの配送料が対象になる。MCF(マルチチャネル配送)は11月19日から同じ2%だ。

結論

  • 欧州10カ国のFBAは、11月2日から燃料・物流サーチャージが1.5%から2%に上がる。
  • かかるのは配送料で、販売価格にはかけない。1点あたりの増加は平均0.02ユーロだ。
  • 11月2日より前に、上位SKUの配送料を出し、0.5%の差額を粗利と並べておきたい。

まずやること

  1. 11月2日以降のFBA配送料を、Fee and Economics Preview(料金の試算レポート)でSKU別に出す
  2. 配送料に0.5%を掛け、1点あたりの増加額を粗利と並べる
  3. 増加額の大きい上位10SKUから、価格・梱包・販売先を見直す
  4. MCFを使う注文は、11月19日分までに同じ計算をする
2%11月2日からの燃料・物流サーチャージ
1.5%2026年4月に導入された現在の料率
0.02ユーロ1点あたりの平均増加額(EU)
11月19日MCFの適用開始日
Amazonの告知(2026年10月19日)と欧州FBA料金表(2026年11月2日版)より。

何が変わるのか

Amazonは10月19日、FBAとMCFの燃料・物流サーチャージを更新すると発表した。FBAは11月2日、MCFは11月19日に、1.5%から2%へ上がる。

項目これまで2026年11月2日から
FBA1.5%11月2日から2%
MCF1.5%11月19日から2%(英・仏・独・伊・西)
対象国欧州10カ国英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ポーランド、スウェーデン、オランダ、アイルランド、ベルギー
計算の基準配送料配送料(販売価格ではない)

サーチャージは、FBAやMCFの配送料に上乗せされる追加料金だ。Amazonは「配送料に対して計算し、商品の販売価格にはかけない」と説明する。 このため、販売価格が100ユーロの商品でも、配送料が4ユーロなら増えるのは0.02ユーロだ。

なぜ引き上げるのか

Amazonは理由を「燃料と物流のコストが業界全体で上がり続けているため」と説明する。2026年4月に1.5%のサーチャージを導入し、コストの一部を回収してきた。今回はその率を2%に上げ、FBAに続いてMCFも同じ率にする。

Amazonは「可能な範囲でコストを吸収してきた」としている。今回の0.5ポイントは、その吸収分をさらに小さくする動きと読める。

通常料金の改定とサーチャージの変更を混同しない。 11月2日以降の請求書では、どの費目が0.5ポイント増えたのかを確認する。

実務で確認すること

まず、Fee and Economics PreviewでSKUごとの配送料を出す。サーチャージは配送料に掛かるので、配送料が分かれば増加額も計算できる。

計算式は「配送料 × 0.5%」だ。1.5%と2%の差だけを見る。配送料が4.00ユーロなら、4.00 × 0.005 = 0.02ユーロ。 これが1点あたりの増加額になる。

次に、増加額を粗利と並べる。粗利率が10%の商品で、販売価格が20ユーロ、配送料が4ユーロなら、増加額0.02ユーロは売上の0.1%に相当する。 小さいが、月に1万点売れる商品なら200ユーロになる。

最後に、価格・梱包・販売先の順で打ち手を考える。梱包を小さくすると配送料のサイズ区分が下がり、サーチャージの対象額も下がる。 価格を上げる前に、配送料そのものを下げられないかを見る。

今回の0.5ポイントは、1点あたり平均2セントで、単体では小さい。 ただし、低単価で配送料の比率が高い商品ほど、粗利への影響は大きい。値上げ率だけで一律に判断しない。

11月2日より前に、上位SKUの配送料と0.5%の差額を粗利に並べる。 差額が大きい商品から、価格・梱包・販売先のどれかを変える。MCFを使うなら、11月19日も同じように確認する。

よくある質問

Q. いつから上がりますか?
FBAは2026年11月2日から、MCFは11月19日から1.5%が2%になります。対象は欧州10カ国です。

Q. 販売価格にもかかりますか?
サーチャージはFBA・MCFの配送料にかかり、販売価格にはかかりません。1点あたり平均0.02ユーロの増加です。

Q. 1点あたりどれくらい増えますか?
配送料に0.5%を掛けた分です。配送料4.00ユーロなら1点あたり0.02ユーロ、月1万点で200ユーロになります。

まとめ:今週やること

11月2日までに済ませる順番

  1. 01対象国とサービスを確認するFBAは11月2日、MCFは11月19日
  2. 02SKU別の配送料を出すFee and Economics Previewを使う
  3. 030.5%の差額を粗利と並べる配送料 × 0.005 で1点あたり
  4. 04上位10SKUの打ち手を決める価格・梱包・販売先の順で

欧州の配送コストと価格設計を見直したい場合は、サービスページで相談できます。

※数字の出典:https://sellercentral.amazon.co.uk/seller-forums/discussions/t/7273b612-67c1-44db-bfba-24eb6f3a46d9

株式会社unipeace

越境ECとAmazon広告運用に特化したコンサルティングパートナー。記事は一次情報をもとに、実務で使える形にまとめています。

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