Amazonブランドレジストリ(Amazon Brand Registry)は、商標を持つブランドが模倣品対策と販促機能を使えるようにする無料のプログラム。登録すると、A+コンテンツ、ブランドストア、スポンサーブランド広告、ブランド分析などが使えるようになる。出品するだけでは使えない機能が一気に開く。
ただし条件は厳しい。登録には「登録済みの商標」が必要で、出願中では通らない。ここでつまずく人が多い。条件・手順・使える機能を、順番に整理する。
結論
- ブランドレジストリは商標を持つブランド向けの無料プログラム。出品アカウントだけでは登録できない。
- 必要なのは登録済み商標(出願中は不可)・ブランド名・商品画像・販売アカウント。
- 登録で使えるのはA+コンテンツ・ブランドストア・スポンサーブランド・ブランド分析・模倣品対策。販促の幅が変わる。
まずやること
- 自分のブランド名が商標登録されているかを特許庁のデータベースで確認する
- 出願中なら、登録までの期間を確認して登録後に申請する(先に準備を進める)
- 商品とパッケージにブランド名(ロゴ)が入っているかを確認する
- 登録後すぐ使う機能を1つ決める(A+コンテンツか、スポンサーブランドか)
ブランドレジストリで何ができるか
登録の有無で、できることの幅が変わる。
| 機能 | 内容 | 効果 |
|---|---|---|
| A+コンテンツ | 商品ページに画像と比較表を追加 | 転換率の改善 |
| ブランドストア | ブランド専用のページ | 回遊とファン化 |
| スポンサーブランド広告 | ブランド名を出せる広告 | 認知と指名検索 |
| ブランド分析 | 検索語句・購買行動のデータ | 商品開発と広告改善 |
| 模倣品対策 | 侵害の通報と削除依頼 | 販売の保護 |
最初に効くのはA+コンテンツとブランド分析だ。A+は商品ページの離脱を減らし、ブランド分析は「どの検索語で買われているか」を見せてくれる。広告の改善に直結するデータが取れるようになるのが大きい。
登録の条件
4つの情報が揃っている必要がある。
- 登録済みの商標:ブランド名が商標として登録されていること。出願中は不可
- ブランド名:商品やパッケージに表示している名前と一致していること
- 商品とパッケージの画像:ブランド名やロゴが写っているもの
- 販売アカウント:Amazonのセラーアカウント(プロフェッショナル)
一番の関門は商標だ。日本なら特許庁への出願から登録まで数ヶ月〜1年程度かかるのが一般的で、その間は登録できない。「売れ始めてから商標を取る」と、その間ずっとブランド機能を使えない。
登録の手順
ブランドレジストリ登録の流れ
- 01商標を確認する登録番号と区分を控える
- 02アカウントを用意するセラーセントラルのログイン情報
- 03ブランド情報を入力するブランド名・商標番号・商品カテゴリ
- 04画像をアップロードする商品とパッケージの写真
- 05審査を待つ数日〜数週間かかることがある
- 06機能を設定するA+コンテンツ・ブランドストアなど
5番目の審査で追加資料を求められることがある。 商標の権利者とアカウントの名義が違う場合は、ライセンス契約や使用許諾の証明を用意しておくと止まりにくい。
出願中でも先に進められること
商標の登録を待つ間に、できる準備は多い。
- 商品画像をロゴ入りで撮り直す(登録後にそのまま使える)
- A+コンテンツの素材(比較表・使用シーン)を作っておく
- ブランドストアの構成案を作る
- スポンサーブランド用のブランド名の表記ゆれを整理する
登録が下りた日に一気に設定できるようになる。逆に、何も準備していないと、登録後も1〜2ヶ月は機能を使いこなせない。
よくあるつまずき
「商標を取れば安全」ではない。 ブランドレジストリは模倣品の通報窓口であって、自動で削除されるわけではない。通報には侵害の証拠(商品画像・注文情報)が必要になる。
「登録すれば売れる」も違う。 機能が増えるだけで、集客と転換は別の話。A+コンテンツを入れても、価格と在庫が弱ければ売れない。
そして名義のズレに注意する。商標の権利者が法人で、Amazonアカウントが個人の場合、審査で追加の証明を求められる。最初から名義を揃えておくのが一番早い。
よくある質問
Amazonブランドレジストリとは何ですか?
商標を持つブランドが、模倣品対策や販促機能を使えるようにするAmazonの無料プログラムです。
登録には何が必要ですか?
登録済みの商標、ブランド名、商品とパッケージの画像、販売アカウントの4つです。商標は出願中では登録できません。
登録すると何が使えますか?
A+コンテンツ、ブランドストア、スポンサーブランド広告、ブランド分析、模倣品の通報機能などです。
ブランド保護と商品ページの作り込みは、A+コンテンツの考え方とあわせて設計すると効果が出やすい。
運用の段階別の読み方はAmazon運用の教科書を参照。
商品ページの設定で起きる事故はバリエーションの解体に整理している。
まとめ:今週やること
ブランドレジストリを進める順番
- 01商標の状態を確認する登録済みか出願中か
- 02商品画像をロゴ入りで撮る登録後にそのまま使える
- 03A+の素材を作る比較表と使用シーン
- 04名義を揃える商標の権利者とアカウント
- 05登録後に1機能だけ設定するA+かブランド分析
ブランド設計とA+コンテンツの作成は、サービスページで相談できます。
停止リスクを下げる模倣品対策はAmazonアカウント停止の通知が届いたらも参照。