Amazonは2026年10月19日、欧州10カ国で、FBA(Amazonに在庫を預けて配送を代行してもらう仕組み)の燃料・物流サーチャージを11月2日から2%に引き上げると告知した。 現在は1.5%で、0.5ポイントの増加だ。配送代行の手数料に対してかけ、販売価格にはかけない。
影響を受けるのは、欧州のAmazon倉庫から商品を送っている出品者だ。 自社倉庫から送る人(FBM)ではなく、FBAの配送料が対象になる。MCF(マルチチャネル配送)は11月19日から同じ2%だ。
結論
- 欧州10カ国のFBAは、11月2日から燃料・物流サーチャージが1.5%から2%に上がる。
- かかるのは配送料で、販売価格にはかけない。1点あたりの増加は平均0.02ユーロだ。
- 11月2日より前に、上位SKUの配送料を出し、0.5%の差額を粗利と並べておきたい。
まずやること
- 11月2日以降のFBA配送料を、Fee and Economics Preview(料金の試算レポート)でSKU別に出す
- 配送料に0.5%を掛け、1点あたりの増加額を粗利と並べる
- 増加額の大きい上位10SKUから、価格・梱包・販売先を見直す
- MCFを使う注文は、11月19日分までに同じ計算をする
何が変わるのか
Amazonは10月19日、FBAとMCFの燃料・物流サーチャージを更新すると発表した。FBAは11月2日、MCFは11月19日に、1.5%から2%へ上がる。
| 項目 | これまで | 2026年11月2日から |
|---|---|---|
| FBA | 1.5% | 11月2日から2% |
| MCF | 1.5% | 11月19日から2%(英・仏・独・伊・西) |
| 対象国 | 欧州10カ国 | 英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ポーランド、スウェーデン、オランダ、アイルランド、ベルギー |
| 計算の基準 | 配送料 | 配送料(販売価格ではない) |
サーチャージは、FBAやMCFの配送料に上乗せされる追加料金だ。Amazonは「配送料に対して計算し、商品の販売価格にはかけない」と説明する。 このため、販売価格が100ユーロの商品でも、配送料が4ユーロなら増えるのは0.02ユーロだ。
なぜ引き上げるのか
Amazonは理由を「燃料と物流のコストが業界全体で上がり続けているため」と説明する。2026年4月に1.5%のサーチャージを導入し、コストの一部を回収してきた。今回はその率を2%に上げ、FBAに続いてMCFも同じ率にする。
Amazonは「可能な範囲でコストを吸収してきた」としている。今回の0.5ポイントは、その吸収分をさらに小さくする動きと読める。
通常料金の改定とサーチャージの変更を混同しない。 11月2日以降の請求書では、どの費目が0.5ポイント増えたのかを確認する。
実務で確認すること
まず、Fee and Economics PreviewでSKUごとの配送料を出す。サーチャージは配送料に掛かるので、配送料が分かれば増加額も計算できる。
計算式は「配送料 × 0.5%」だ。1.5%と2%の差だけを見る。配送料が4.00ユーロなら、4.00 × 0.005 = 0.02ユーロ。 これが1点あたりの増加額になる。
次に、増加額を粗利と並べる。粗利率が10%の商品で、販売価格が20ユーロ、配送料が4ユーロなら、増加額0.02ユーロは売上の0.1%に相当する。 小さいが、月に1万点売れる商品なら200ユーロになる。
最後に、価格・梱包・販売先の順で打ち手を考える。梱包を小さくすると配送料のサイズ区分が下がり、サーチャージの対象額も下がる。 価格を上げる前に、配送料そのものを下げられないかを見る。
今回の0.5ポイントは、1点あたり平均2セントで、単体では小さい。 ただし、低単価で配送料の比率が高い商品ほど、粗利への影響は大きい。値上げ率だけで一律に判断しない。
11月2日より前に、上位SKUの配送料と0.5%の差額を粗利に並べる。 差額が大きい商品から、価格・梱包・販売先のどれかを変える。MCFを使うなら、11月19日も同じように確認する。
よくある質問
Q. いつから上がりますか?
FBAは2026年11月2日から、MCFは11月19日から1.5%が2%になります。対象は欧州10カ国です。
Q. 販売価格にもかかりますか?
サーチャージはFBA・MCFの配送料にかかり、販売価格にはかかりません。1点あたり平均0.02ユーロの増加です。
Q. 1点あたりどれくらい増えますか?
配送料に0.5%を掛けた分です。配送料4.00ユーロなら1点あたり0.02ユーロ、月1万点で200ユーロになります。
まとめ:今週やること
11月2日までに済ませる順番
- 01対象国とサービスを確認するFBAは11月2日、MCFは11月19日
- 02SKU別の配送料を出すFee and Economics Previewを使う
- 030.5%の差額を粗利と並べる配送料 × 0.005 で1点あたり
- 04上位10SKUの打ち手を決める価格・梱包・販売先の順で
欧州の配送コストと価格設計を見直したい場合は、サービスページで相談できます。
※数字の出典:https://sellercentral.amazon.co.uk/seller-forums/discussions/t/7273b612-67c1-44db-bfba-24eb6f3a46d9