2026年10月26日

米国Amazon、返品を「新品として売れるか」出品者が指定。2026年10月14日に案内

Amazon運用

2026年10月14日、米国Amazon.comは、FBA(Amazonが保管と配送を代わる仕組み)の返品評価を変えた。 出品者が「新品として売れるか」の基準を、自分で指定できるようになったと案内した。ASIN(商品ごとの番号)単位、全商品、CSV(一覧ファイル)の3通りで設定できる。Amazonは「返品を評価するときの参考にする」と説明している。

返品は、きれいなまま戻れば再販して利益にできる。これまではAmazonの基準で「新品」と判定され、傷や欠品があっても新品として戻った、という声がある。自分の基準を入れれば、そのズレを減らせる。 ただし「参考にする」であって、判定を保証するものではない。

結論

  • 米国Amazonは2026年10月14日、FBA返品の「新品」基準を出品者が指定できると案内した。
  • 設定はASIN単位・全商品・CSVの3通りで、置かないASINは従来どおりAmazonの基準のまま。
  • ただしAmazonは判定の「参考」として使うと説明しており、判定を保証するものではない。

まずやること

  1. 返品が多いASINを、返品理由と再販率で並べる
  2. 「新品」と言える条件を、商品ごとに1行で書く
  3. 返品が多く、利益が大きいASINを1つ選び、基準を設定する
  4. 1か月後に、再販できた割合と返品理由を見る
2026年10月14日Amazonが案内した日(米国)
3通りASIN単位・全商品・CSV
5つ判定の材料の例(密封・梱包など)
変わらない基準を置いていないASINの判定
Amazonから出品者への通知(2026年10月14日)とSeller Centralのヘルプページより。

何が変わったか

出品者が「新品として売れる」の定義を決め、基準に合わない返品の扱いも指定できるという内容だ。対象はFBAの返品で、判定の材料として密封、梱包、付属品、真正性、機能の5つが例に挙がっている。

項目これまで今回の変更後
基準を決める人Amazon出品者(任意)
設定の単位―ASIN・全商品・CSV
基準の効き方―判定の参考
対象外のASINAmazonの基準これまでと同じ

「任意」である点は大きい。設定しなければ、これまでどおりAmazonの基準で判定される。 返品の多い商品から始めればよい。

何を決めるのか

基準は「新品として売れるか」を、倉庫の担当者が見て判断できる形にする必要がある。たとえば「密封シールが切れていない」「付属品と説明書がそろっている」といった具合だ。「きれい」「問題ない」では、人によって判断が変わる。

設定はASIN単位のほか、全商品、CSVでもできる。返品を中古として再販する「Grade and Resell」を使っている場合も、その判定と並んで基準が使われる。

設定する前に決めること

最初に、返品の多いASINを10件ほど出す。返品理由、再販できた割合、1点あたりの利益の3つを並べる。再販率が低く、利益が大きい商品から手を付ける。

次に、「新品」の条件を1行で書く。密封、箱の傷、付属品、説明書、型番、匂い。商品によって効く条件は違う。迷ったら、返品された現物を1つ開けて、どこを見れば「新品」と言えるかを言葉にする。

最後に、基準を満たさない返品をどうするかを決める。返送するのか、再販を諦めるのか。基準だけを厳しくして扱いを決めないと、倉庫の判断が止まる。基準と扱いは、必ず1組で決める。

今回の変更で移るのは、「新品」を決める場所だ。 これまではAmazonの倉庫が決め、出品者は結果を受け取るだけだった。基準を自分で書けるようになると、返品の扱いは自社の商品設計の問題になる。

だから、最初から全商品に広げない。 返品の多い10件で、基準を書く、設定する、結果を見る、言葉を直す、という1周を回す。基準は短く、見て分かる言葉にする。現場が迷わない言葉にすることが、再販率を上げる近道だ。

よくある質問

基準を設定しないと、返品はどう判定されますか?

設定しなければ、これまでどおりAmazonの基準で判定されます。返品の多い商品から始めれば問題ありません。

基準を設定すれば、返品は必ず「新品」と判定されますか?

いいえ。Amazonは基準を判定の「参考」として使うと説明しており、基準だけで判定が決まるわけではありません。

どのASINから基準を設定すればよいですか?

返品が多く、利益が大きいASINを1つ選び、まずは10件ほどで1周回してから広げるのが現実的です。

返品処理を含めた手数料の全体像はFBA手数料の全体像に整理した。

まとめ:今週やること

返品の基準を整える順番

  1. 01返品の多いASINを10件出す返品理由・再販率・利益で並べる
  2. 02「新品」の条件を1行で書く密封・箱・付属品・型番から選ぶ
  3. 031つのASINで設定するいきなり全商品に広げない
  4. 04基準外の返品の扱いを決める返送するか、再販を諦めるか
  5. 051か月後に数字を見る再販率と返品理由で言葉を直す

返品の再販率と広告の採算を一緒に見直したい場合は、サービスページで相談できます。

※数字の出典:https://sellercentral.amazon.com/help/hub/reference/GTMNACMKQ4Y4JHXE

株式会社unipeace

越境ECとAmazon広告運用に特化したコンサルティングパートナー。記事は一次情報をもとに、実務で使える形にまとめています。

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