2026年10月28日

関税の計算方法。課税価格から関税・消費税まで順番に計算する

越境EC

関税は「課税価格 × 関税率」で計算する。そしてそのあとに消費税が乗る。ここで多くの人が間違えるのが課税価格の範囲で、商品代だけで計算すると実際の請求額とずれる。

課税価格は商品代+国際送料+保険料(CIF価格)。関税率はHSコードで決まる。順番に計算すれば、そんなに難しくない。

結論

  1. 関税=課税価格(商品代+送料+保険)× 関税率。関税率はHSコードで決まる。
  2. 消費税は「課税価格+関税」に対してかかる。関税だけ見ていると足りない。
  3. 少額免税には例外がある。条件に当てはまるかは商品と制度で変わる。

まずやること

  1. 課税価格を出す(商品代+送料+保険)
  2. 商品のHSコードを確定させ、関税率を調べる
  3. 関税を計算する(課税価格 × 関税率)
  4. 消費税を計算する((課税価格+関税) × 税率)
  5. 合計を販売価格に反映する
CIF商品代+送料+保険
関税課税価格 × 関税率
消費税(課税価格+関税) × 税率
例外少額免税・個人輸入の特例あり
計算の4要素。税率・免税の条件は制度変更があるため、必ず税関の最新情報で確認する。

手順1:課税価格(CIF)を出す

課税価格は「商品が国境を越える時点の価値」。次の3つを足す。

課税価格(CIF)= 商品代金 + 国際送料 + 保険料

送料を入れ忘れるのが一番多い。「商品は3万円だけど送料が3,000円」なら、課税価格は33,000円になる。

手順2:関税率を調べる

関税率はHSコードで決まる。同じような商品でも、素材や用途で税率が変わる。

税率には種類がある。

  • 一般税率:基本の税率
  • 協定税率:貿易協定がある国に適用される、より低い税率
  • 特恵税率:開発途上国向けの優遇

「どの税率が適用されるか」は、輸出元の国と商品で決まる。税率表を見るときは、適用条件の列まで読む。

HSコードの調べ方はHSコードとはにまとめた。

手順3:関税を計算する

関税 = 課税価格 × 関税率

例:課税価格33,000円、関税率5%なら、関税は1,650円。

ここで終わりではない。消費税が別にかかる。

手順4:消費税を計算する

消費税の対象は「課税価格+関税」。関税を含めた金額にかかる。

消費税 = (課税価格 + 関税) × 消費税率

例:課税価格33,000円、関税1,650円、消費税率10%なら、消費税は3,465円。

計算例:まとめて確認

実際に数字を入れてみる。

項目金額
商品代金30,000円
国際送料3,000円
保険料0円
課税価格(CIF)33,000円
関税率5%
関税1,650円
消費税(10%)3,465円
税金の合計5,115円

商品代金の17%が税金になる。この分を販売価格に入れていないと、売るほど利益が減る。

少額免税と例外

一定の金額以下なら免税になる制度がある。ただし万能ではない。

  • 金額の条件:課税価格が一定額以下(日本は1万円以下が目安)
  • 例外がある:皮革製品・ニット衣類・履物などは免税の対象外になることがある
  • 制度は変わる:各国で見直しが進んでいる(少額免税の終了)

「1万円以下だから免税」と決めつけない。商品の種類で例外になる。

個人輸入の特例

個人で使うための輸入は、課税価格の計算が違う場合がある。「現地小売価格の6割」を課税価格とする特例など、制度上の扱いが変わる。

事業として輸入する場合は、この特例は使えない。Amazonで販売するための輸入は事業なので、通常の課税価格で計算する。

よくある間違い

「送料は課税対象外」:課税価格に含まれる。ここを外すと関税も消費税も少なく見積もる。

「関税だけ払えば終わり」:消費税が別にかかる。関税+消費税で考える。

「税率は商品カテゴリで決まる」:HSコードで決まる。同じカテゴリでも材質で変わる。

よくある質問

関税はどうやって計算しますか?
課税価格(商品代+国際送料+保険料)に関税率を掛けます。関税率はHSコードで決まります。

消費税は関税を含めて計算しますか?
はい。課税価格に関税を足した金額に消費税率を掛けます。

少額免税は使えますか?
金額の条件を満たせば対象になりますが、皮革製品など例外があります。制度も変更されるため最新の情報を確認してください。

Amazon運用の全体像と読む順番はAmazon運用の教科書にまとめた。

計算をそのまま試せる関税計算シート(無料テンプレート)も用意している。

米国の輸入者(IOR)の要件は輸入者の要件厳格化にまとめた。

まとめ:今週やること

関税を正しく見積もる手順

  1. 01課税価格を出す商品代+送料+保険
  2. 02HSコードを確定する税関の品目表で確認
  3. 03関税率を調べる適用条件まで読む
  4. 04関税と消費税を計算する消費税は関税込み
  5. 05販売価格に反映する税金分を上乗せ

越境ECの全体像は越境ECとは何か、EUの関税(3ユーロ=約500円の課金単位)はEU3ユーロ関税にまとめた。サービスページでも相談できます。

株式会社unipeace

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