FBAの粗利は、手計算だと抜けが出る。 紹介料・配送代行手数料・保管料・広告費を、毎回すべて思い出して引くのは現実的ではない。表計算にしてしまえば、数字を入れるだけで判断できる。
このページで配布しているテンプレートは、売価・原価・手数料・保管料・広告費を入れると、1個あたりの粗利と粗利率が自動で出るもの。使い方と、判断に使う3つの見方をまとめた。
無料ダウンロード:FBA粗利計算シート(Excel)
結論
- テンプレートは黄色いセル(A〜I列)を埋めるだけ。計算列(J〜N列)は自動。
- 判断に使うのは粗利がプラスか、販売数を半分にしても黒字か、広告費を抜いても残るかの3つ。
- 手数料はAmazonの最新の料金表に置き換える。テンプレートは判断の補助で、請求額を保証しない。
まずやること
- テンプレートをダウンロードして開く
- 1商品だけ、黄色いセルを埋める
- 粗利がプラスかを確認する
- G列(月の販売数)を半分にして、赤字に変わるか見る
テンプレートの構成
入力するのは9列。計算は5列が自動で行う。
| 列 | 項目 | 何を入れるか |
|---|---|---|
| A | 商品名 | 識別できる名前 |
| B | 売価 | 実際に売る価格 |
| C | 原価 | 仕入れ+輸送+関税 |
| D | 販売手数料率 | カテゴリの料率(例:15%) |
| E | FBA配送代行手数料 | サイズと重量で決まる金額 |
| F | 月額保管料 | 1個あたりの月額 |
| G | 月の販売数 | 現実的な見込み |
| H | 広告費(月) | その商品にかける広告費 |
| I | 広告経由の割合 | 売上のうち広告経由の比率 |
計算されるのは5列。
- J 販売手数料 = 売価 × 手数料率
- K 保管料/個 = 月額保管料 ÷ 販売数
- L 広告費/個 = 広告費 ÷(販売数 × 広告経由の割合)
- M 粗利/個 = 売価 − 原価 − 販売手数料 − 配送代行 − 保管料/個 − 広告費/個
- N 粗利率 = 粗利 ÷ 売価
使い方の3ステップ
テンプレートで判断する手順
- 01ダウンロードして開く「FBA粗利計算」シート
- 02黄色いセルを埋めるA〜I列。1商品から
- 03粗利(M列)を見るプラスかマイナスか
- 04販売数を半分にする赤字に変わるか
- 05広告費を0にする広告なしで黒字か
2番目は1商品だけでいい。全部の商品を埋めるのは、慣れてからで間に合う。
判断に使う3つの見方
数字を入れたら、次の3つを見る。
1. 粗利がプラスか
M列がマイナスなら、その商品は売るほど損をする。値下げ・サイズ見直し・広告の絞り込みのどれかが必要になる。
2. 販売数を半分にしても黒字か
G列を半分にしてみる。赤字に変わるなら、その商品は「想定どおり売れないと成り立たない」危険な商品だ。保管料の1個あたり負担が跳ね上がるのが原因。
3. 広告費を0にしても黒字か
H列を0にしてみる。広告を止めると赤字になるなら、広告依存の商品。広告費が上がったときに耐えられない。
よくある質問
テンプレートは無料ですか?
無料です。上のリンクからExcelファイルをダウンロードできます。
手数料の数字はどこから取りますか?
Amazonの料金表から取ります。カテゴリの販売手数料率、サイズ区分ごとの配送代行手数料、保管料の単価を入れてください。
複数商品を比較できますか?
1商品1行で下に足していけます。計算式は11行目まで入っているので、それ以降は行をコピーしてください。
まとめ:今週やること
テンプレートを使う手順
- 01ダウンロードするExcelファイル
- 021商品だけ埋める黄色いセル
- 03粗利を確認するM列
- 04販売数を半分にする赤字転落を確認
- 05広告費を0にする依存度を確認
計算の考え方はFBAの料金シミュレーション、費用の内訳はFBA手数料の全体像にまとめた。運用全体はAmazon運用の教科書を参照。
利益率の下限の決め方はAmazonの利益率の出し方に整理した。