2026年10月28日

Amazonの利益率の出し方。手数料を引いて「残る利益」を計算する

Amazon運用

Amazonの利益率は「売上から何を引くか」で決まる。 売上と原価だけで計算すると、手数料と広告費で利益が消える。引く項目を固定してしまえば、毎回迷わない。

見るべき数字は2つ。1個あたりの利益(円)と売上高利益率(%)。この2つを分けて持つと、値下げの判断がぶれなくなる。

結論

  1. 利益率 =(売上 − 原価 − 販売手数料 − 配送代行 − 保管料 − 広告費 − 返品)÷ 売上。
  2. 1個あたりの利益と利益率を分けて持つ。値下げの判断は1個あたりで見る。
  3. 先に「下限の利益率」を決める。それを割る値下げはしない。

まずやること

  1. 直近1か月の売上と販売数を出す(1個あたりの売価を出す)
  2. 原価・販売手数料・配送代行・保管料・広告費・返品を集める
  3. 1個あたりの利益を計算する
  4. 利益率を計算し、下限を決める
7項目売上から引く費用
2つの数字1個あたり利益・利益率
月1回数字の更新頻度
下限これを割る値下げはしない
計算の前提。手数料率・保管料は商品と時期で変わるため、月1回は数字を更新する。

利益率の計算式

引く項目は7つ。順番に整理すると迷わない。

1個あたりの利益 = 売価 − 原価 − 販売手数料 − 配送代行手数料 − 保管料 − 広告費 − 返品
利益率 = 1個あたりの利益 ÷ 売価

売上全体で見るときは、それぞれの項目を月の合計にする。混ぜると計算ミスの元になるので、1個あたりで計算してから販売数を掛けるのがおすすめだ。

計算例

売価3,000円の商品で試算する。

項目金額
売価3,000円
原価900円
販売手数料(15%)450円
配送代行手数料400円
保管料30円
広告費300円
返品引当60円
1個あたりの利益860円
利益率28.7%

ここから値下げを考える。500円下げると利益は360円・利益率13.3%まで落ちる。「何%まで下げられるか」を先に決めておく。

売上高利益率と1個あたり利益を分ける理由

比率だけ見ると、判断を誤る。

  • 利益率30%でも、1個あたり100円なら、数が売れないと成り立たない
  • 利益率10%でも、1個あたり1,000円なら、少ない販売数で回る

「率」は効率、「額」は余裕。両方を見るのが実務的だ。

利益率の下限を決める

下限を決めておくと、値下げの判断が速くなる。

  • 下限20%:セール時も維持したい水準
  • 下限10%:在庫消化のための一時的な水準
  • 下限0%:処分。これ以下は赤字

「どこまでなら下げてよいか」を先に決める。場当たりで下げると、気づいたときには赤字になる。

利益率が落ちる原因

落ちたときに見る順番がある。

  1. 広告費が増えていないか(ACOSの悪化)
  2. 販売手数料の料率が変わっていないか(カテゴリ変更・改定)
  3. 保管料が増えていないか(在庫日数の長期化)
  4. 返品が増えていないか
  5. 原価が上がっていないか(為替・輸送)

上から順に見ると、原因にたどり着きやすい。

よくある質問

Amazonの利益率はどう計算しますか?
売上から原価・販売手数料・配送代行・保管料・広告費・返品を引いて、売上で割ります。

利益率は何%あればいいですか?
商品によります。1個あたりの利益と合わせて見て、値下げの下限を先に決めておくのが実務的です。

手数料はどこまで含めますか?
販売手数料・配送代行手数料・保管料に加え、広告費と返品も含めます。

まとめ:今週やること

利益率を正しく出す手順

  1. 011個あたりの売価を出す売上÷販売数
  2. 027項目を集める原価・手数料・配送・保管・広告・返品
  3. 031個あたり利益を計算する売価から引く
  4. 04利益率を計算する利益÷売価
  5. 05下限を決める値下げのライン

計算はFBA粗利計算シート(無料)を使うと早い。手数料の内訳はAmazon販売手数料とはとFBA手数料の全体像にまとめた。

株式会社unipeace

越境ECとAmazon広告運用に特化したコンサルティングパートナー。記事は一次情報をもとに、実務で使える形にまとめています。

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