2026年10月28日

Amazon FBAで儲からない原因は6つ。数字で切り分ける順番と、改善の打ち手

Amazon運用

FBAで儲からないとき、売上の數字を見ても原因は分からない。 見るべきは1個あたりの粗利で、そこから手数料・広告費・値下げ・返品・在庫・原価の6つに分けて切り分ける。原因が分かれば、打ち手はほぼ決まる。

ここでは、切り分けの順番と、それぞれの打ち手を整理する。「なんとなく値下げする」「とりあえず広告を止める」は、原因を外すと逆効果になる。

結論

  1. 儲からない原因は手数料の見積もり違い・広告費・値下げ・返品・在庫の滞留・原価高騰の6つ。
  2. 切り分けは売価 → 原価 → 手数料 → 広告費 → 保管料 → 返品の順で行う。上から見ると原因が絞れる。
  3. 打ち手は値上げ・サイズ見直し・広告の絞り込み・在庫回転・セット販売。それでも合わない商品は撤退を決める。

まずやること

  1. 商品ごとに1個あたりの粗利を出す(売価から順に引く)
  2. 粗利がプラスでも足りないなら、広告費と保管料を疑う
  3. 粗利がマイナスなら、原価・手数料・値下げのどれが効いているかを見る
  4. 3ヶ月改善して戻らない商品は、撤退の線を引く
6原因手数料・広告・値下げ・返品・在庫・原価
1個あたり判断はすべてこの単位に直す
3ヶ月改善を試す期間の目安
2割粗利の改善目標として現実的な水準
切り分けに使う6つの原因。数字は商品ごとに1個あたりへ直してから比べる。

原因1:手数料の見積もりが違う

一番多いのがこれ。 販売手数料・配送代行手数料・保管料・返品処理の4つを正確に入れていない。

  • 梱包後のサイズで区分が変わるのを忘れている
  • 繁忙期の保管料単価を見ていない
  • 返品処理を「返金だけ」だと思っている

確認方法:セラーセントラルの手数料の明細を見て、見積もりと実績の差を商品ごとに比べる。差が大きい商品は、ここが原因だ。

原因2:広告費が粗利を食っている

広告経由の売上が増えても、粗利より広告費が大きければ赤字になる。

確認方法:広告費 ÷ 広告経由の売上(ACOS)を出し、粗利率と比べる。ACOSが粗利率を上回っているなら、その広告は売るほど損をしている。

打ち手は入札の引き下げより、除外のほうが効くことが多い。成果の出ていない検索語を止めるだけで、ACOSは下がる。

原因3:値下げで率が崩れている

値下げすると販売手数料の「率」は変わらないので、値下げ分がそのまま粗利を削る。10%値下げすると、粗利は10%以上減る。

確認方法:値下げ前後の粗利を並べる。売上数量が増えて粗利が減っているなら、値下げが原因だ。

原因4:返品が多い

返品は返金だけでは終わらない。 返品処理の費用、再販できない在庫の損失、送料が乗る。返品率が10%を超えるカテゴリ(衣類・靴・サイズ展開のある商品)は、ここが効く。

確認方法:返品率 × 1件あたりの損失を粗利から引く。返品理由(サイズ違い・説明不足・破損)を見ると、打ち手が分かる。

原因5:在庫が滞留している

売れない在庫は、毎月の保管料と長期附加料で利益を削る。 181日を超えると附加料が乗る。

確認方法:在庫日数(在庫数 ÷ 1日の販売数)を商品ごとに出す。90日を超えたら黄色、150日を超えたら赤と考えると動きやすい。

打ち手は値下げ処分だけではない。AWD(手前の倉庫)に逃がす、返送して自社在庫にする、セット販売で動かす、という選択肢がある。

原因6:原価と為替で押されている

仕入れ値の上昇、輸送費の高騰、為替の変動は、自分の努力では止められない。ただし価格に転嫁する判断はできる。

確認方法:原価率(原価 ÷ 売価)の推移を見る。半年前と比べて5ポイント以上上がっているなら、価格の見直し時期だ。

改善の打ち手

原因ごとに、打ち手は違う。

原因打ち手効きやすさ
手数料の見積もり違い梱包サイズの見直し・区分の再確認大
広告費検索語の除外・入札の調整大
値下げ価格の戻し(競合との差を見て)中
返品商品説明・サイズ表の改善中
在庫の滞留AWD・返送・セット販売中
原価高騰価格転嫁・仕入れ先の見直し小〜中

最初に手を付けるのは「手数料」と「広告費」。自分の判断だけで変えられて、効果が出るのが早いからだ。

それでも合わない商品は撤退する

すべての商品が儲かるわけではない。 次の3つに当てはまるなら、撤退を考える。

  • 3ヶ月改善して粗利がプラスに戻らない
  • 広告を止めると売上がゼロになる(広告依存で採算が合わない)
  • 在庫の回転が90日を超えて改善しない

撤退は失敗ではない。売れない在庫を抱え続けるほうが損失は大きい。在庫を処理して、儲かる商品に資金を移すのが正解だ。

よくある質問

FBAで儲からない一番の原因は何ですか?
手数料の見積もり違いが最も多いです。梱包後のサイズ・繁忙期の保管料・返品処理を正確に入れていないケースが目立ちます。

利益が出ているかはどう確認しますか?
商品ごとに1個あたりの粗利を出します。売価から原価・販売手数料・配送代行手数料・保管料・広告費を順に引いて確認します。

改善しても儲からないときはどうしますか?
3ヶ月試して粗利が戻らない場合は撤退を検討します。在庫を処理して、儲かる商品に資金を移します。

在庫と納品の見直しはFBA納品のやり方を参照。

在庫日数の目安と発注点はAmazonの在庫管理に整理した。

Amazon運用の全体像と読む順番はAmazon運用の教科書にまとめた。

まとめ:今週やること

儲からない原因を切り分ける手順

  1. 011個あたりの粗利を出す商品ごとに計算
  2. 02手数料の見積もりと実績を比べる差が大きい商品を探す
  3. 03ACOSと粗利率を比べる広告が食っていないか
  4. 04在庫日数を出す90日超は黄色
  5. 053ヶ月改善して戻らなければ撤退資金を移す

FBAの採算改善と広告の見直しは、サービスページで相談できます。手数料の内訳はFBA手数料の全体像にまとめた。

株式会社unipeace

越境ECとAmazon広告運用に特化したコンサルティングパートナー。記事は一次情報をもとに、実務で使える形にまとめています。

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