2026年10月28日

Amazonの在庫管理は「発注点」で決める。欠品と過剰在庫を両方避ける計算

Amazon運用

Amazonの在庫管理は「発注点」を決めると安定する。 発注点は1日の販売数 × 納品までの日数(リードタイム)+ 安全在庫で計算する。これが決まっていないと、欠品で売上を落とすか、過剰在庫で保管料を払うかのどちらかになる。

在庫は「多い/少ない」ではなく「日数」で見る。在庫日数=在庫数 ÷ 1日の販売数。30日を切ったら補充、90日を超えたら整理、150日を超えたら危険という目安で動かす。

結論

  1. 在庫管理は発注点=1日の販売数 × リードタイム + 安全在庫で決める。
  2. 判断は在庫日数で見る。30日未満は欠品リスク、90日超は過剰、150日超は危険。
  3. 欠品と過剰の両方を避けるには、発注点を持つことと、売れ残りを定期的に処理することがセット。

まずやること

  1. 商品ごとに1日の販売数を出す(直近30日の販売数 ÷ 30)
  2. リードタイムを確認する(発注から納品までの日数。FBAは受領まで含める)
  3. 安全在庫を決める(販売変動と納品遅れの幅)
  4. 発注点を計算し、在庫がそこを切ったら発注する運用にする
発注点1日の販売数 × リードタイム + 安全在庫
3つの目安30日未満・90日超・150日超
月1回発注点の見直し頻度
1商品ずつまとめて見ない
在庫管理の4つの数字。日数は商品ごとに違い、季節でも変わるため月1回は見直す。

在庫日数の出し方

まず「今どれくらい持つか」を日数で見る。

在庫日数 = 現在の在庫数 ÷ 1日の販売数
1日の販売数 = 直近30日の販売数 ÷ 30

例:在庫が120個、直近30日で60個売れている場合。

  • 1日の販売数は2個
  • 在庫日数は60日

この60日が、納品にかかる日数より短ければ欠品する。逆に長すぎれば保管料がかさむ。

発注点の計算

発注点を決めれば、判断を毎回しなくて済む。

発注点 = 1日の販売数 × リードタイム + 安全在庫

例:1日2個、リードタイム30日、安全在庫20個なら、発注点は80個。
在庫が80個を切ったら、その時点で発注する。

安全在庫は「販売のブレ」と「納品の遅れ」の両方を見込む。季節変動がある商品は多めに、安定している商品は少なめにする。

3つの目安で状態を判断する

日数を見れば、やることが決まる。

在庫日数状態やること
30日未満欠品リスク緊急で補充。航空便も選択肢
30〜90日適正発注点で管理
90〜150日過剰販促・セット販売で動かす
150日超危険AWDへ逃がす・返送・値下げ処分

150日を超えると長期保管の附加料が効く。判断を先延ばしにするほど、置き場所のコストが上がる。

FBAとAWDの使い分け

置き場所を2つに分けると、コストを抑えられる。

  • FBA:売れる分だけ置く(回転する在庫)
  • AWD:まとめて置く(手前の倉庫。FBAより保管単価が安い)
  • 自社在庫:返品・検品・セット組み立て用

FBAに全部を置くと、売れ残りが長期保管の附加料を生む。AWDに逃がして、必要分だけFBAへ補充する形が、回転の遅い商品には合う。

置き場所の計算はFBA/AWDの記事にまとめた。IPIの見方はIPIの記事を参照。

需要予測は「過去の販売」から始める

予測は難しく考えなくていい。 まずは直近30日・90日の販売数を出し、季節の波を確認する。

  • 直近30日の販売数をそのまま使う(特殊な月は除く)
  • セール月は前年の同じ月を見る
  • 新商品で履歴がないときは、類似商品の販売数で代用する

予測を精密にするより、発注点を持って毎月見直すほうが精度は上がる。

欠品と過剰在庫、どちらが損か

欠品のほうが損は大きい。理由は3つある。

  • 売上を失う(その商品の機会損失)
  • 検索順位が下がる(在庫切れは評価に響く)
  • 競合に顧客を取られる

過剰在庫は、保管料と資金の固定で済む。迷ったら多めに持つのが基本。ただし150日を超えると逆転するので、そこは期限を決める。

よくある質問

Amazonの在庫管理は何を見ればいいですか?
在庫日数と発注点です。在庫日数=在庫数÷1日の販売数、発注点=1日の販売数×リードタイム+安全在庫で計算します。

発注点はどう決めますか?
1日の販売数にリードタイムを掛け、安全在庫を足します。リードタイムにはFBAの受領までの日数も含めます。

在庫が余ったらどうしますか?
90日を超えたら販促やセット販売、150日を超えたらAWDへの移動・返送・値下げ処分を検討します。

運用全体の流れはAmazon運用の教科書にまとめた。

セール前の在庫と納品の締切はブラックフライデー入庫の締切を参照。

まとめ:今週やること

在庫管理を安定させる手順

  1. 011日の販売数を出す直近30日÷30
  2. 02リードタイムを確認する発注から納品・受領まで
  3. 03発注点を計算する販売数×リードタイム+安全在庫
  4. 04在庫日数で状態を見る30・90・150日の3つ
  5. 05月1回見直す季節と販売の変化を反映

在庫と納品の実務はFBA納品のやり方、採算はFBA手数料の全体像にまとめた。サービスページでも相談できます。

株式会社unipeace

越境ECとAmazon広告運用に特化したコンサルティングパートナー。記事は一次情報をもとに、実務で使える形にまとめています。

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